はじめに

施工管理から設備管理へ転職したい。

そう考えたことはありませんか?

私も18年間施工管理を続ける中で、何度も転職を考えました。

しかし、当時の私は設備管理という仕事をよく知りませんでした。

インターネットで調べても、「楽な仕事」「やめとけ」といった情報ばかりで、実際に働いている人のリアルな声はほとんど見つかりませんでした。

そこで今回は、**18年間施工管理を経験し、実際に設備管理へ転職した私が感じた「驚いた10の違い」**を本音でお伝えします。

施工管理を続けるか、それとも設備管理へ転職するか悩んでいる方の参考になれば幸いです。


① 結論

結論からお伝えすると、

私にとって設備管理への転職は正解でした。

ただし、全員におすすめできる仕事ではありません。

施工管理と設備管理は、同じ「電気の仕事」でも働き方がまったく違います。

私なりに比較すると、こんなイメージです。

項目 施工管理 設備管理
年収
自由時間
長期出張 あり ほぼなし
副業・資格勉強 難しい しやすい
精神的ストレス

もちろん設備管理にも忙しい職場はあります。

しかし、施工管理と比較すると、自分の時間を確保しやすい仕事であることは間違いありません。

毎日家に帰ることができる。

土日も予定を立てやすい。

資格の勉強や副業にも取り組める。

私にとって、この変化は年収以上の価値がありました。

一方で、設備管理は年収1000万円を目指せる仕事ではありません。

また、日常点検や巡回などルーティン業務も多く、刺激を求める人には物足りなく感じるかもしれません。

だから私は、

「自由な時間を取り戻したい人」にはおすすめします。

逆に、

「とにかく年収を最優先したい人」には施工管理の方が向いていると思います。

この記事では、その理由を一つずつ詳しくお話しします。


② 毎日家に帰れる

設備管理へ転職して、一番幸せだと感じたこと。

それは、

毎日、自分の家に帰れることです。

「そんなの当たり前じゃないか。」

そう思う方もいるでしょう。

しかし、私にとっては当たり前ではありませんでした。

施工管理時代は長期出張が続き、自分の部屋へ帰れるのは月に6日ほど。

しかも会社の寮暮らしだったため、料理も自由にできません。

仕事が終わっても、完全に気を休めることはできませんでした。

約18年間、そんな生活を続けてきました。

だからこそ今、

仕事を終えて自宅へ帰り、

自分の部屋でくつろぎ、

好きなゲームをして、

ゆっくり眠れる。

そんな何気ない毎日が、本当に幸せだと感じています。

設備管理は、年に数回の定期点検などを除けば、基本的に決まったルーティンで仕事が進みます。

そのため、残業も比較的少なく、自分の時間を確保しやすい仕事です。

私はその時間で、

ブログを書いたり、

資格の勉強をしたり、

将来の独立に向けた準備をしています。

施工管理時代には考えられなかった生活です。

もちろん、「毎日家に帰れる」ことだけで設備管理を選ぶべきとは言いません。

しかし、

「自分の時間を取り戻したい。」

そう考えている人にとっては、このメリットは年収以上の価値があると私は思っています。


③ 長期出張がない

施工管理と設備管理で最も大きな違いの一つが、長期出張の有無です。

設備管理では、長期間現場へ出張することはほとんどありません。

私の場合も、停電応援などで他工場へ行くことはありましたが、それでも1泊2日程度です。

現在は工場の電気主任技術者を担当しているため、基本的には自分の工場を離れることができません。

そのため、設備管理で何カ月も出張することは、ほぼないと考えてよいでしょう。

一方、施工管理では長期プロジェクトが当たり前です。

私も3年近く続いた工事を担当したことがあります。

しかも、現場は山奥の太陽光発電所関連工事。

近くにコンビニもなければ、遊ぶ場所もありません。

宿舎や旅館で生活しながら、休日も現場のことが頭から離れない毎日でした。

仕事が終わっても、「家に帰って休む」という感覚はありません。

ただ寝る場所があるだけ。

そんな生活を何年も続けてきました。

設備管理へ転職してからは、仕事が終われば自宅へ帰り、自分の布団で眠ることができます。

たったそれだけのことですが、私にとっては人生が変わったと思えるほど大きな違いでした。

もし、

「長期出張のない働き方がしたい。」

そう考えているなら、設備管理は十分検討する価値がある仕事だと思います。


④ 年収は下がる

設備管理へ転職すると、多くの場合年収は下がります。

これは覚悟しておいた方がいいでしょう。

私自身も、施工管理時代より年収は下がりました。

理由は単純です。

施工管理は大規模工事を動かす仕事であり、売上規模が非常に大きいからです。

一方、設備管理は工場やビルを維持管理する仕事です。

仕事内容は重要ですが、施工管理ほど利益を生み出す仕事ではありません。

そのため、どうしても年収には差が出ます。

とはいえ、プライム市場グループなどの設備管理会社であれば、年収500万円前後を目指すことは十分可能です。

生活に困るほど低い年収ではありません。

そして私が感じたのは、

「下がった年収以上に、自由な時間が増えた。」

ということでした。

その時間を使って、

資格を勉強する。

副業に挑戦する。

ブログを書く。

将来の独立へ向けて準備する。

私にとっては、こちらの方が人生全体で見れば価値があると感じています。

もちろん、この考え方が全員に当てはまるわけではありません。

施工管理時代の同期には、

残業代や出張手当を活用しながら徹底的に資産形成を進め、早期FIREを目指している人もいました。

その生き方も素晴らしいと思います。

大切なのは、

「自分は何のために働くのか。」

ということです。

もし、

「年収は少し下がっても、自分の時間を取り戻したい。」

そう考えているのであれば、設備管理への転職は有力な選択肢になるでしょう。

逆に、

「年収を最優先したい。」

という人であれば、施工管理を続ける方が向いているかもしれません。


⑤ 覚えることは増えた

設備管理は「楽そう」というイメージを持たれることがあります。

しかし、転職して最初は想像以上に大変でした。

私が最初に驚いたのは、

工場の中が迷路だったことです。

設備がどこにあるのか分からない。

目的の部屋にたどり着けない。

半年経った今でも、「こんな部屋があったのか」と思うことがあります。

それだけ工場は広く、設備の数も膨大です。

さらに覚えることも非常に多くあります。

  • 工場内の設備配置
  • 日常点検(巡回)
  • 各設備の操作方法
  • 法定点検の内容
  • 会社独自のルール
  • 工場ごとのルール

これらを短期間で覚えなければなりません。

正直、最初の1か月は毎日ヘトヘトでした。

私は18年間、外線工事を中心とした電気施工管理に携わってきました。しかし、設備管理で扱う工場の内線設備は別世界でした。

同じ電気の仕事でも、必要とされる知識や考え方は大きく異なります。

電験三種を持っていても、「何も分からない」と感じる場面が何度もありました。

だから私は、

設備管理へ転職するなら、無理に大規模工場を狙わなくてもいいと思っています。

まずはビルメンテナンスや比較的小規模な工場で経験を積み、少しずつステップアップする方法も十分アリです。

ただ、一つだけ言えることがあります。

最初は本当に大変ですが、

そこで身につけた実務経験は、一生の財産になります。

設備管理は経験がそのまま武器になる仕事です。

だから最初の数か月だけは、「未来への投資」だと思って頑張ってほしいと思います。


⑥ 精神的ストレス

精神的なストレスは、

施工管理の方が圧倒的に大きい。

私はそう感じています。

もちろん設備管理にもストレスはあります。

設備故障が起これば迅速な対応が必要ですし、電気主任技術者として責任を感じる場面もあります。

しかし、それでも施工管理とは比べものになりません。

施工管理では、

品質。

安全。

工程。

利益。

そのすべてを同時に管理しなければなりません。

一つ問題を解決したと思えば、次の問題が発生する。

発注者から要望が来る。

協力会社から相談が来る。

社内から利益の話をされる。

毎日が板挟みでした。

しかも、プロジェクトが終わったからといって休めるわけではありません。

人手不足の会社では、現場が終わればすぐ次の現場です。

施工管理は、息継ぎをする時間がほとんどありません。

私も18年間、その環境で働いてきました。

だから今、

設備管理で定期点検を終え、

「今日は予定どおり終わったな。」

そう思える日常が、とてもありがたく感じます。

もちろん設備管理にもトラブル対応はあります。

しかし、それは一時的なものです。

施工管理のように、毎日何かに追われ続ける感覚はありません。

だから私は、

精神的な負担は設備管理の方がかなり軽くなったと感じています


⑦ 将来性

設備管理へ転職して、私が一番驚いたこと。

それは、将来の選択肢が大きく広がる仕事だということです。

施工管理では、一つの現場を完成させるために幅広い知識が求められます。

そのため、現場全体をまとめる力は身につきますが、特定の設備について深く経験を積む機会はそれほど多くありません。

一方、設備管理では違います。

毎日同じ設備に触れ、点検し、不具合を調査し、修繕方法を学びます。

つまり、

実務経験そのものが財産になる仕事です。

さらに設備管理では、

  • 消防設備士
  • 危険物取扱者
  • ボイラー技士
  • 冷凍機械責任者

など、多くの資格が実務と直結しています。

資格を取得すれば、その知識をすぐ現場で活かせるため、勉強にも身が入ります。

そして私が最も魅力を感じたのが、

第三種電気主任技術者としての実務経験を積めることです。

設備管理会社や工場によっては、電気主任技術者として選任され、実務経験を積める求人があります。

この経験は、将来電気管理技術者として独立を目指す人にとって、大きな武器になります。

実際、私もこの環境に魅力を感じて設備管理へ転職しました。

また、私が転職して初めて知ったことがあります。

それは、

認定制度によって電験三種を取得できる可能性があることです。

私の前任者も、この制度を利用して第三種電気主任技術者を取得していました。

もちろん、誰でも認定を受けられるわけではありません。

学歴や実務経験など一定の条件を満たす必要があります。

しかし、対象となる方にとっては、筆記試験とは別の道があるというのは非常に大きな魅力です。

私自身、この制度を知ったとき、

「これは年収以上に価値がある。」

そう感じました。

設備管理は、今の仕事をこなすだけではありません。

経験を積めば積むほど、自分自身の市場価値も高まっていきます。

だから私は、

設備管理は『時間』だけでなく、『将来の選択肢』も増やしてくれる仕事だと思っています。


⑧ どんな人におすすめ?

設備管理は、年収よりも「自分の時間」を大切にしたい人におすすめです。

毎日家に帰ることができる。

長期出張もほとんどない。

休日の予定も立てやすく、家族との時間や趣味の時間を確保しやすい仕事です。

私自身、転職してからはブログを書いたり、資格の勉強をしたり、自分の将来について考える時間が増えました。

施工管理時代には考えられなかった生活です。

また、設備管理は副業とも相性が良い仕事だと思っています。

定時で帰れる日が多いため、ブログやせどりなど、新しいことに挑戦する時間を作ることができます。

私は「会社の給料だけで一生暮らす」という考え方ではなく、

会社で生活費を稼ぎながら、自分でも収入源を育てていく。

そんな働き方を目指しています。

さらに、投資とも非常に相性が良い仕事です。

例えば、資産2,000万円を年4%で運用できれば年間約80万円。

月にすると約6万円です。

この収入があるだけでも、働き方の選択肢は大きく広がります。

もちろん、2,000万円を作るのは簡単ではありません。

しかし、設備管理は時間を確保しやすい仕事だからこそ、

資格取得や副業、資産形成など、自分の将来へ投資する時間を作ることができます。

だから私は、

「会社だけに人生を預けたくない人」

には、とても相性の良い仕事だと思っています。


⑨ 向いていない人

一方で、設備管理が向いていない人もいます。

まず、

「とにかく年収を最優先したい人」

です。

施工管理は残業や出張手当などで年収を大きく伸ばせます。

若いうちからしっかり稼ぎたいのであれば、施工管理の方が向いているでしょう。

また、

毎日違う現場で刺激を受けたい人。

変化のある仕事が好きな人。

こういう方も設備管理では物足りなく感じるかもしれません。

設備管理は、巡回や点検などルーティン業務が多い仕事です。

毎日同じような仕事が続くことも珍しくありません。

施工管理時代には、

休日出勤や出張そのものを楽しみ、「現場が好きだ」と話している先輩もたくさんいました。

そういう人にとっては、設備管理は退屈に感じるでしょう。

ただ、私は思います。

この記事をここまで読んでいる時点で、あなたは違うのではないでしょうか。

もし、

  • 今の働き方に限界を感じている。
  • 家族との時間を増やしたい。
  • 自分の時間を取り戻したい。
  • 将来のために資格や副業へ挑戦したい。

そんな気持ちが少しでもあるなら、

設備管理という働き方は、一度真剣に検討する価値があると思います。


⑩ 私の結論

結局のところ、

施工管理と設備管理に優劣はありません。

どちらにもメリットがあり、どちらにもデメリットがあります。

施工管理で高収入を目指し、そのお金を積立投資へ回してFIREを目指す。

これも素晴らしい人生です。

私もその生き方を否定するつもりはありません。

しかし、私には限界がありました。

長期出張。

自分の時間がない生活。

次々と始まるプロジェクト。

18年間続けた結果、

「このままでは人生が終わってしまう。」

そう感じるようになりました。

そして資産1000万円という一つの節目を迎え、

私は設備管理へ転職する決断をしました。

今では毎日家へ帰り、

自分の時間があり、

ブログを書き、

資格を勉強し、

将来の電気管理技術者という目標へ向かって進んでいます。

私にとって設備管理はゴールではありません。

人生の主導権を取り戻すための通過点です。

だから私は、この転職を心から良かったと思っています。

もしあなたも、

  • 自分の時間が欲しい。
  • 家族との時間を大切にしたい。
  • 副業に挑戦したい。
  • 資格を取得したい。
  • 将来は独立も視野に入れている。

そんな思いがあるなら、

設備管理という働き方は、一度検討する価値があるでしょう。


最後に

もし設備管理への転職を考えているのであれば、

私はまず、

dodaリクルートエージェントの2社をおすすめします。

理由はとてもシンプルです。

設備管理の求人が多く、地方の求人にも強いこと。

そして何より、

担当者がしつこくないこと。

私は約1年半、この2社で求人を眺め続けました。

実際に応募するわけではなく、

「今どんな求人があるんだろう。」

そんな感覚です。

すると自然と、

「良い求人はすぐになくなる。」

「ずっと掲載されている求人には理由がある。」

そんな感覚が身についてきました。

だから私は、すぐに転職活動を始める必要はないと思っています。

まずは求人を見ることから始めてください。

それだけでも市場価値が分かりますし、自分に合う会社のイメージも少しずつ見えてきます。

特に転職を急かしてくるエージェントよりも、

自分のペースで求人を見られる環境の方が、私は合っていました。

人生を変える転職だからこそ、

焦る必要はありません。

じっくり準備して、

納得できるタイミングで一歩を踏み出してください。

私は、あなたが仕事だけに人生を支配されるのではなく、

自分の時間を取り戻し、自分らしい人生を歩めることを心から願っています。