転職前の私が期待していたこと

私が設備管理へ転職した一番の理由は、

「長期出張から解放され、自分の時間を取り戻したかった」

からです。

施工管理として18年間働いてきましたが、その多くは会社の寮や旅館、ホテルでの生活でした。

家に帰れない生活が当たり前。

今でも忘れません。

18歳の私はゲームが大好きでした。

しかし、旅館生活では据え置きゲーム機を持ち込むこともできず、それどころか仕事が終われば先輩のお酒の世話をする毎日でした。

当時の私にあった選択肢は、

  • 残業する
  • 旅館へ帰って先輩と過ごす

その二つだけでした。

自分だけの時間はほとんどありません。

気が付けばゲームからも離れ、青春らしい青春もあまり経験できませんでした。

年齢を重ねるにつれて裁量は増えていきましたが、長期出張そのものは変わりません。

ストレスは年々積み重なっていきました。

だから私は思ったのです。

「もういい。自分の家に帰って生活したい。」

その思いが、転職を決意した一番の理由でした。


実際に楽になったこと

設備管理へ転職して、一番変わったのは毎日自宅へ帰れるようになったことです。

仕事が終われば家へ帰る。

自分のベッドで眠る。

休日は自分の家でゆっくり過ごす。

そんな当たり前の生活が、私にとっては新鮮でした。

徐々に自分の時間も増え、

  • 副業
  • ブログ
  • 資格の勉強

にも取り組めるようになりました。

また、長年続いた集団生活から解放されたことも大きかったです。

今振り返ると、私は「自由」が欲しかったのだと実感しています。


楽じゃなかったこと

もちろん、転職して良いことばかりではありません。

設備管理の仕事は、想像以上に覚えることが多くありました。

同じ電気の仕事とはいえ、施工管理で扱っていた内容と設備管理では求められる知識がまったく違います。

特に、

  • 高圧設備(キュービクル)
  • 保護継電器
  • デマンド管理
  • 工場の付帯設備

など、初めて触れる内容も多く、毎日必死でした。

さらに驚いたのは、

電験三種だけでは現場でほとんど戦えない

ということです。

資格は大きな武器になります。

しかし、実務となれば話は別でした。

引き継ぎ期間はわずか2か月。

その後、私は主任技術者として業務を任されました。

正直、

「本当にこんなに早く任せて大丈夫なのか?」

という不安しかありませんでした。

家へ帰れば疲れ果て、何もできない日も少なくありませんでした。

私は「早く実務経験を積みたい」という思いから、あえて少しレベルの高い会社へ転職しました。

だからこそ、これから転職を考えている方には、自分の経験やスキルに合った会社を選ぶことも大切だと伝えたいです。


年収は下がった

設備管理へ転職したことで、年収は下がりました。

これはある程度覚悟していました。

施工管理は一件で数億円規模の工事を扱うことも珍しくありません。

一方で設備管理は、工場全体を年間で管理するビジネスです。

扱う金額も利益構造も違います。

給料に差が出るのは当然だと思います。

福利厚生も以前ほど手厚くはありません。

それでも私は、この転職に後悔はありません。

なぜなら、その代わりに手に入れたものがあるからです。

毎日の生活リズム。

決まった休日。

そして、

「明日から山奥へ長期出張です。」

と言われることがなくなりました。

この安心感は、お金では買えない価値があると感じています。


私の結論

施工管理より楽なのか。

私の答えは、

YESです。

もちろん、転職したばかりの頃は決して楽ではありませんでした。

覚えることも多く、責任もあります。

私自身、主任技術者として重い責任を背負っています。

しかし、それでも施工管理時代と比べれば精神的な負担は大きく減りました。

利益を追い続ける必要もありません。

発注者と協力会社の板挟みになることもありません。

もちろん、安全に関する責任はどちらの仕事にもあります。

だから設備管理が「楽な仕事」とは思いません。

それでも私は、

年収を下げてでも設備管理へ転職して良かった

と心から思っています。

その理由は一つです。

やっと、自分の人生の主導権を取り戻すことができたからです。

設備管理は私にとってゴールではありません。

自由な働き方を実現するための、大切な一歩です。

私はこれからも、自分の人生の主導権を少しずつ取り戻しながら、段階的セミリタイヤという目標に向かって歩んでいこうと思います。