私は18年間、施工管理を続けました

私は18年間、施工管理という仕事を続けました。

もともとは電気工事がしたくて入社した会社でしたが、配属されたのは施工管理部門でした。

それが、私の施工管理人生の始まりです。

当時は大企業へ就職できた安心感もあり、

「続けていれば、きっと何とかなる。」

そう信じていました。

しかし、現実は違いました。

長期出張の連続。

終わりの見えない残業。

休日も仕事のことが頭から離れない毎日。

施工管理という仕事は、私が想像していた以上に過酷な世界でした。

当時の唯一の楽しみは、お盆や年末年始の長期休暇くらいだったと思います。

今のように転職が当たり前の時代でもなく、毎日忙しすぎて転職活動をする余裕もありませんでした。

気が付けば10年。

働き方改革が始まり、以前より労働環境は改善されました。

年収も上がり、地方では十分と言える収入をいただけるようになりました。

福利厚生も良く、出張手当なども生活の一部になっていました。

だからこそ、辞める決断ができませんでした。

施工管理は、責任者になれば非常に大変ですが、担当する立場によっては比較的落ち着く時期もあります。

その「少し楽な時期」があるからこそ、

「もう少し頑張ろう。」

そう思い続けてしまうのです。

さらに、会社には強い同調圧力もありました。

市役所へ転職した人を

「裏切り者」

と何年も言い続けるような空気もありました。

そんな環境にいると、

「転職する人=逃げた人」

という考えが自然と植え付けられてしまいます。

そして何より、外の世界を知りません。

毎日施工管理だけを見ていると、

「これが社会なんだ。」

「どこの会社も同じなんだ。」

と思い込んでしまいます。

まるで籠の中の鳥のように、空の広さを知らずに生きていました。

それでも毎朝、

「辞めたい。」

そう思いながら会社へ向かう日々を、私は何年も繰り返していました。

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施工管理から逃げてもいいと思う10の理由

ここからは、私自身が18年間施工管理を続けた経験をもとに、

「逃げてもいい。」

そう思う理由をお伝えします。

もちろん、すべての会社が同じではありません。

あくまで私の経験談として読んでいただければ幸いです。


1. 年収が高いのは、残業代があるから

施工管理は年収が高い職業だと言われます。

確かに間違いではありません。

しかし、その多くは残業代によって成り立っています。

言い換えれば、

「自分の時間を売って得た年収」

とも言えます。

もしその時間が自由に使えたなら、

副業を始めたり、資格を取ったり、家族との時間を増やしたりできたかもしれません。

お金だけを見るのではなく、

「失っている時間」

にも目を向けてほしいと思います。


2. 体育会系の文化から逃れられない

施工管理に「体育会系ではない」現場は存在しないと思っております。

私は正直、ほとんど見たことがありません。

元請会社が穏やかでも、

協力会社は昔ながらの職人気質ということも珍しくありません。

発注者も同じです。

仕事を続ける限り、この独特の空気から完全に逃れることは難しいでしょう。

体育会系の環境が苦手な方にとっては、それだけでも十分転職理由になります。


3. チームワークという名の団体行動

施工管理では、一人で自由に動くことはほとんどありません。

休憩も昼食も、周囲に合わせることが当たり前でした。

私が若い頃は、

「上司が帰るまで部下は帰れない。」

そんな空気も普通にありました。

今は改善されている会社もあるでしょう。

それでも、団体行動が苦手な方には大きなストレスになります。


4. 安全を守ろうとしても守れない現実

施工管理は、人命を守る仕事でもあります。

しかし現場では、

安全設備を設置しても、

「邪魔だから。」

という理由で外されてしまうこともありました。

何度注意しても改善されない。

それでも事故が起これば、

責任を問われるのは施工管理側です。

度合いによっては刑事責任を問われる可能性もあります。

私は、このリスクだけでも十分に転職を考える理由になると思っています。

自分の人生を守るためにも、

危険だと感じたなら、その環境から離れる勇気を持ってください。


5. 発注者と協力会社の板挟み

施工管理は調整役です。

発注者からは

「予定どおり進めてください。」

協力会社からは

「そんな工程では無理です。」

毎日のように、その板挟みになります。

現場によっては怒鳴られることもあります。

私は、

施工管理で一度も怒鳴られたことがない人はいない。

そう思っています。

もし毎日怒鳴られながら働くことが当たり前になっているなら、

それは異常です。

我慢する必要はありません。


6. 利益を出す責任が重すぎる

現場所長になると、安全だけでなく利益も管理しなければなりません。

工事が始まる前には予算が決まっており、その範囲で工事を終わらせる必要があります。

普段は優しい上司でも、利益の話になると表情が一変するほど、予算管理は厳しい世界です。

しかし、その一方で施工管理には思うような裁量権はありません。

発注者、会社、協力会社。

その全員の板挟みになりながら利益を出さなければならないのです。

現場所長までたどり着くと、施工管理という仕事の苦しさをすべて背負うことになります。


7. 苦労して取得した資格が定年後に活かしにくい

私は一級電気施工管理技士を取得しています。

取得するまでには長い実務経験が必要で、試験も決して簡単ではありません。

施工管理という仕事では非常に価値のある資格です。

しかし、施工管理以外の仕事になると、その資格を直接活かせる場面は多くありません。

一方で、

  • 第二種電気工事士
  • 電験三種

などは、年齢を重ねても現場や設備管理の仕事で活かし続けることができます。

もちろん施工管理技士を否定したいわけではありません。

ただ、私は将来まで見据えたときに、

「長く使える資格」

をもっと早く意識すればよかったと思っています。


8. 定年後の自分の姿が想像できてしまった

私が転職を考えた一番大きな理由かもしれません。

定年後も会社へ残った元上司の姿を見たとき、

私は将来の自分を重ねてしまいました。

施工管理を離れると、現場では

  • 土のう袋を運ぶ
  • 安全看板を設置する
  • 軽作業を担当する

そんな仕事を任されることもあります。

もちろん、その仕事を否定するつもりはありません。

ただ私は、

「60歳を過ぎてから、この働き方を続けたいだろうか。」

そう自分に問いかけました。

答えは「違う」でした。

その瞬間、

「このままではいけない。」

そう強く思ったのを今でも覚えています。


9. パワハラ上司は、いつか「いなくなる」とは限らない

施工管理という世界では、人間関係に悩む人も少なくありません。

私も、

「あと数年我慢すればパワハラ上司が異動する。」

そう思っていた時期がありました。

しかし現実は違います。

いなくなるどころか、自分の定年後の居場所まで作って居座る人もいます。

つまり、

「待っていても環境は変わらない。」

こともあるのです。

だから私は、

相手が変わるのを待つより、

自分が環境を変えた方が早い。

そう考えるようになりました。


10. 自分の人生を歩めなくなる

施工管理は、本当に忙しい仕事です。

家族との時間。

趣味。

副業。

資格の勉強。

それらを犠牲にして現場を優先する生活になります。

もちろん、その仕事に誇りを持ち、一生続けたいという方もいます。

それは本当に素晴らしいことです。

しかし、私には忘れられない言葉があります。

63歳になった元上司が、

「人生って本当に早いな。俺はまだ何も楽しんでない。」

そうつぶやいたのです。

私はその言葉を聞いたとき、

このままでは自分も同じ人生になる。

そう思いました。

施工管理では生活はできます。

しかし、自分の人生を生きられるかと言われると、私は違うと思いました。


あなたはもう十分頑張った

施工管理という仕事は、人を強くします。

精神的な強さ。

調整力。

責任感。

どれを取っても、他の仕事ではなかなか身につきません。

だから私は、

施工管理を経験した人なら、どこの会社へ行っても十分通用すると思っています。

しかし、その強さを身につける前に心が折れてしまう人もいます。

うつ病になってしまう人。

体を壊してしまう人。

私は、そうなる前に逃げてほしいのです。

逃げることは負けではありません。

自分の人生を守るための選択です。

もちろん、設備管理も決して楽な仕事ではありません。

施工管理より責任が軽い場面はありますが、大変なこともたくさんあります。

それでも私は、「頑張れる」と思える場面は、施工管理よりずっと多いと感じています。

施工管理で頑張ってきたあなたなら、設備管理でもきっとやっていけます。

だから、自分を責める必要はありません。

あなたは、もう十分頑張りました。


私が設備管理を選んだ理由

私が設備管理を選んだ理由は、

「手に職を付けたかったから。」

です。

施工管理では、工程管理や調整力など、多くの力が身に付きます。

しかし、私が本当に求めていたのは、年齢を重ねても武器になる専門技術でした。

設備管理であれば、電気設備や空調設備など、専門性の高い業務に携わることができます。

また、設備に詳しくなれば、

「この人には長くいてほしい。」

そう思ってもらえる存在になります。

実際、私の職場でも電験三種を持つ主任技術者は、65歳、70歳になっても必要とされています。

さらに、設備管理で実務経験を積めば、他社への転職もしやすくなります。

一方で、施工管理の転職先は、ゼネコンやサブコンなど同じ業界が中心です。

もちろん会社は変えられます。

しかし、働き方そのものを大きく変えるのは簡単ではありません。

私が設備管理を選んだ理由は、働き方の選択肢を増やしたかったからでもあります。

私の中では、

年収1,000万円の施工管理より、年収400万円でも実務経験を積める設備管理の方が、将来的な価値は高い。

そう考えました。

大切なのは、今の年収だけではありません。

10年後、20年後も働き続けられるか。

そして、独立という選択肢を持てるか。

そこまで考えた結果、私が選んだのが設備管理でした。

お金より時間。

その価値に気付けたとき、私は働き方に対する考え方が大きく変わりました。

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まとめ|逃げるのではなく、自分の人生を守ってほしい

私は施工管理という仕事を否定したいわけではありません。

この仕事が好きで、誇りを持って働いている方もたくさんいます。

そのような方は、ぜひその道を極めてください。

しかし、この記事をここまで読んでくださったあなたは、

きっと毎朝、

「会社へ行きたくない。」

そう思っているのではないでしょうか。

もしそうなら、

私は一つだけ伝えたいことがあります。

逃げることは、負けではありません。

あなたの人生を守るための選択です。

施工管理から設備管理への転職は十分可能です。

私は、その一人です。

そして設備管理で経験を積めば、その先には独立という道もあります。

施工管理という世界だけにいると、

その価値観がすべてになってしまいます。

でも、本当の世界の空はもっと青い。

私は、それを転職して初めて知りました。

だからあなたにも、一度だけ外の世界を見てほしい。

もし今の環境が苦しいのであれば、まずは逃げる準備を始めてください。

その方法は、このブログでこれからも発信していきます。

ぜひ、青い空の世界を私と一緒に見に行きましょう。

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